秋色の夕景

昨日を境に突然の秋でした・・・
これだけ夏が長いとあっと言う間の秋が通り過ぎるのでしょうね。

一番綺麗で一番気持ちの良い季節、見逃さないようにいっぱい秋を
満喫できればと思います。

風が心地良いです・・・

そして昨日遠い街より「いとこ」(漢字はあえて書きません)の訃報が届きました。
幼い頃から体に障害を抱えており、それでも彼は自分ができる限りの事やお仕事にチャレンジをして一生懸命生きてきました。
障害は今の医学では治す事ができず、少しでも進行を遅らせるのが精いっぱい、ここ数年はテーブルや机を手掛かりに少しの距離を移動するような状態だった様です。
彼の自宅には15年前お仕事で上京した際に一泊させてもらいました、お世話になった彼の母親(私にとっては叔母です)も脳梗塞からしばらくの要介護生活を送って、数年前に他界。6年前に叔父さんが介護に疲れ果てて叔母兄弟(九州に住む私の父兄弟)に渾身のヘルプを求めたお便りを送って来た時に、私は「皆70歳を過ぎ、足腰のおぼつかない老人達に、「心配だろうけど行っても介護のお手伝いができるどころか、何もできない自分にショックを受けて気力を失う」リスクを優先し、行かない決断を勧めました」・・・

「自分達でできる事とできない事をちゃんと考える」「相手の苦労を理解ししっかりと感謝の気持ちを伝える」「現実的に相手の苦労を解消できる方法を実行する」等の提案をし、「数十万円の旅費滞在費を掛けて行って故障をしたり、何もできず無力感に苛まれて帰ってくる」のは、老人達には耐え難く。同じお金で少しでも効率的なプロにお願いする事が、今は叔父さんの疲労を一番解消できる手段であると言う事を選択させました。

勿論「本当の兄弟が実際の介護を体験し、その苦労や心労を肌でわかってほしい」と叔父さんが思っている事も十分にわかっていたつもりです。

県内や隣県だとそんな心配もなく、行ける人が交代で・・・って方法もあったと思いますが、年金暮らしの叔父や叔母達には日本を横断するくらいの移動と費用はとても重く、「経験も自信はないけど、とりあえず行ってみる?」(皆さんはそう言っていた)ってのは、私には賛成できませんでした。

そんな内情を率直に説明し、叔父さんに事情を伝えたのが、その長男である彼でした。
私は一宿一飯の恩をとんだ裏切りで返してしまいました、でも考え抜いた結果そうする事にしました。

そののちすぐにに介護が必要だった叔母が亡くなり、昨日障害の病状が進行していた彼(長男)がお亡くなりになったとの事でした。

自分の選択が100%正解だなんて思った事はありませんが、また同じ様な事があれば、同じ選択をすると思います。そして私はその選択と責任をずっとずっと抱えて生きて行きます。

今は只々、お亡くなりになった彼のご冥福をお祈り申し上げます。

そして、あの時は彼と彼の父親に、とってもがっかりさせる結果を本当にごめんなさい・・・

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